以下はすべて,科研報告書からの抜粋です.
詳しくはそちらをご覧ください.
シミュレータの構成
メインウィンドウは, 大きく分けてプロセッサの内部状態を表示する部
分とプロセッサの動作を制御する部分からなる.
- 表示部
表示部には実行中のフェーズ,
各レジスタ, フラグの値が表示される. これらを利用することで
プロセッサの動作観測が行える.
KUE-CHIP2教育用ボードでは各レジスタ, フラグの表示はスイッチで
観測したい対象を選び2種類の7セグメントで確認する. 本シミュレータでは
すべてのレジスタの値, フラグの状態を常に表示しユーザがスイッチ
を用いてそれらを切替える必要がない.
- 制御部
- 制御部にはSS, SI, SP, RESETボタンがあり,
これらはKUE-CHIP2教育用ボードと同様の機能を提供する.
主としてこれらの4つのボタンでプログラムの実行, 停止, 再開
などを行う.
本シミュレータでは, これらに加え以下の3種類のボタンがある.
- MEMORY
- このボタンを押すことで,
メモリエディタ・ウィンドウが表示される.
プログラムやデータの入力にはこのウィンドウを使用する.
変更したいデータ(1バイト)
を反転表示させ, 値を16進数で入力することでメモリの内容を変更できる.
- BLOCK
- このボタンを押すことで
KUE-CHIP2のブロック図が表示される. プロセッサが動作中は,
有効となっている制御線が赤色で表示される.
- LOG
- このボタンを押すことでログ・ウィンドウ
が表示される. 必要に応じてプログラムの実行中の実行履歴を記録することが
できる.
これらの他に以下のようなユーザインタフェースが提供される.
- Normal
- プログラムの実行速度を5段階に調節できる.
- Instruction:
- 実行中の命令をニーモニック表示する.
- Total Phases
- プログラムの実行を開始してからの総フェーズ数を表示する.
- Total Instructions:
- プログラムの実行を開始してからの総実行命令数を表示する.
- State:
- 現在のシミュレータの動作状態(STOP, RUNNING, BREAK, RESETのいずれか)が表示される.